2022年08月02日

5類変更でコロナ保険の必要性が高まるのに、販売停止が相次いでいる

新型コロナの感染拡大が始まってから、様々な保険会社がコロナ保険の販売を開始しました。

話題性や必要性があったため、契約者が急増していたのですが、ここ最近は販売停止が相次いでいるのです。

例えば令和4年(2022年)2月3日の朝日新聞には、コロナ保険、販売停止に 「感染拡大、想定を大幅に超過」大樹生命と題した記事が掲載されておりましたが、一部を紹介すると次のようになります。

『日本生命保険の子会社の大樹生命(旧三井生命)は3日、新型コロナ感染などで入院した際に一時金10万円が受け取れる医療保険「おまもリーフ」の販売を4日以降、停止すると発表した。

昨年12月に発売し、月300円台の保険料で10万円が受け取れる仕組みだったが、「感染者数が当初の想定を大幅に超過したため」としている。販売停止後も既契約者への保障は続ける。再販売のめどは立っていないという』

また令和4年(2022年)4月1日の日本経済新聞には、ジャストインケース、コロナ保険の販売休止 感染拡大でと題した記事が掲載されておりましたが、一部を紹介すると次のようになります。

『保険スタートアップのジャストインケース(東京・中央)は1日、新型コロナウイルス保険の販売を休止したと発表した。3月31日夕方で販売をやめた。販売を再開する時期は未定という。

想定を超えて感染者が増え、保険収支が大幅に悪化すると判断した。すでに販売した契約者への補償は継続する』

この辺りで販売停止は終わるのかと思っていたら、これまでの感染拡大を上回る第7波に対する懸念より、販売停止に踏み切る保険会社が再び出てきました。

例えば令和4年(2022年)7月11日の日本経済新聞には、第一生命系、コロナ保険の新規販売を停止と題した記事が掲載されておりましたが、一部を紹介すると次のようになります。

『第一生命保険の子会社である第一スマート少額短期保険は11日、新型コロナウイルスなどの感染症と診断されると10万円の一時金を給付する保険商品の引き受けを同日朝に止めたと発表した。

足元で感染者が急増し、商品を維持するのが難しくなっているため。既存の契約については保障を続けるとしている。

同社は昨年4月に取り扱いを始め、感染の状況に応じて保険料が変動するしくみを採っている。当初の保険料は980円だったが、今年7月の契約分は3330円。

これまでに約20万人が契約したという。10日の感染者は1週間前の2.3倍にあたる5万4000人を超え、「感染第7波」への懸念が高まってきた』

以上のようになりますが、いずれの保険会社についても、予想よりも感染者が増えたため、コロナ保険を販売停止にしたようです。

こういった状況を見てみると生命保険や医療保険は、確率に基づいて作られている事が、改めてわかるのです。

ただ確率のような難しい話をしても、消費者は興味を持ってくれないので、有名な俳優さんなどをCMに起用にして、消費者の情に訴えていくのだと思います。

例えば〇〇保険に加入すると、あなたや亡くなった後の家族が、こんな安心を得られますよ!という感じです。

コロナ保険に関しては第一スマート少額短期保険のように、安心を得るための保険料が上昇していき、ついには安心を得たいと思っている方を、拒否せざるを得ない状況に陥りました。

この状況を残念に思っている方がいるかもしれませんが、個人的にはあまり残念ではありません。

その理由として新型コロナに関しては、医療費、入院費、宿泊施設代、食事代などは基本的に、公費(税金)で賄われるからです。

つまり他の病気やケガになった時と違って、医療費の1〜3割を自己負担する必要はないのです。

ただ入院した時に必要となる日用品(タオル、パジャマなど)については、自己負担で購入する必要があります。

また一定以上の所得がある方については、月額で上限が2万円となる自己負担を、求められる場合があるようです。

実際のところは多くの方が公費により、自己負担なしで新型コロナの治療を受けられるのですが、こういった状況が変わるかもしれません。

その理由として岸田総理が新型コロナの感染症法上の扱いを、2類相当から5類に見直しする案について言及したからです。

もし5類に変わった場合には、公費による援助がなくなるため、自己負担が増えてしまいます。

そうなると今までよりも、コロナ保険の必要性が高まると思うのですが、様々な保険会社が相次いで販売停止にしているのです。

第7波の終息が遅くなれば、コロナ保険を販売停止にする保険会社は更に増えると思うので、すでに加入している医療保険(医療特約)を、上手く活用するしかないと思います。
posted by FPきむ at 20:11 | 保険について思うこと、考えること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月04日

外貨建て保険を解約するチャンスがきたので、頭と尻尾はくれてやろう

令和4年(2022年)6月27日の読売新聞を読んでいたら、個人の金融資産、年度末で初の2000兆円超…投資信託の残高が増加と題した、次のような記事が掲載されておりました。

『日本銀行が27日公表した2022年1〜3月の資金循環統計(速報)で、3月末時点で個人(家計部門)と企業が保有する「現金・預金」が、ともに年度末として過去最高を更新した。

個人の現金・預金は前年比2・9%増の1088兆円となり、金融資産全体の54・3%を占めた。現金が3・3%増の105兆円、預金が2・9%増の983兆円だった。金融機関を除く民間企業では、現金・預金が1・5%増の323兆円だった。

個人の金融資産は前年比2・4%増の2005兆円で、年度末として初めて2000兆円を超えた。投資信託の残高の増加に加え、円安による外貨建て保険の評価額の上昇も追い風となった。

現金・預金は、日銀が13年4月に大規模な金融緩和を導入する直前の12年度末に比べ、個人で1・3倍、企業で1・6倍に増えた。

コロナ禍で家計の消費が慎重になったほか、企業が先行き不透明感から手元資金を厚くする傾向が強まった影響も大きい』

以上のようになりますが、年度末の個人の金融資産が2,000兆円を超えたのは、今回の調査が初めてになるようです。

おそらく新型コロナの感染拡大を防止するため、多くの国民が自粛生活を続けた点が、かなり影響を与えたのではないかと思います。

また新型コロナによってダメージを受けた家計などを支援するために、国や自治体から各種の給付金が支給されても、それを使わないで貯めていた方が多かった点も、影響を与えているような感じがします。

そういえば以前に見たニュースによると、米国では国や自治体から支給された各種の給付金で、株式を購入する方がけっこういたそうです。

その一方で日本においては、金融資産全体の54.3%が現金・預金なので、国や自治体から支給された各種の給付金で株式を購入した方は、かなり少なかったと推測されるのです。

このように多くの日本人が現金・預金ばかりを保有するのは、投資に対して悪い印象を持っているからだと思います。

また投資に対して悪い印象を持っている日本が多い理由のひとつは、銀行などの金融機関が目先の利益を考え、手数料の高い金融商品ばかりを販売してきたからだと思います。

なぜ手数料の高い金融商品が良くないのかというと、手数料の分だけ投資の利益が少なくなるため、手数料の低い金融商品より儲けにくいからです。

これに加えて投資の利益が少ない時には、元本からも手数料が徴収されるため、元本割れになってしまうからです。

実際に元本割れになると、「投資は怖い」などの悪い印象を持ってしまう場合が多いため、手数料の高い金融商品は良くないのです。

その代表的なものは顧客から預かった資金を、利回りの高い米国債などで運用する、外貨建て保険だと思います。

平成28年(2016年)1月に日本銀行が、マイナス金利政策の採用を発表した辺りから、契約数を伸ばしてきました。

外貨建て保険は円建ての金融商品より利回りが高い点は、魅力的だと思うのですが、手数料が高めに設定されている場合が多いため、元本割れになりやすいのです。

また受け取った外貨建ての保険金などを、日本円に交換する時に、購入する時よりも円高になっていた場合には、元本割れになりやすいのです。

こういった理由などによって、外貨建ての保険に関する顧客と金融機関のトラブルは、なかなか絶えませんでした。

ただ上記のように現在は円安によって、外貨建て保険の評価額が上昇しているため、元本割れを回避できるだけでなく、かなりの利益を手にできる可能性があるのです。

そのため外貨建て保険を解約する絶好のチャンスが、到来したといっても過言ではないと思います。

もう少し待った方が、更に利益が増えるのではないかと思っている方には、「頭と尻尾はくれてやれ」という投資の格言を伝えたいのです。

例えば株式の場合には、株価が尻尾(底値)を付けた所で購入し、株価が頭(最高値)を付けた所で売却すると、もっとも利益が出ます。

しかしその尻尾と頭のタイミングを的中させるのは、投資のプロであっても非常に難しいのです。

そのため尻尾と頭を狙うのは諦め、ほどほどに株価が低い所で購入し、ほどほどに株価が高い所で売却しないというのが、「頭と尻尾はくれてやれ」という格言の意味になります。

外貨建て保険についても、頭(円安のピーク)で解約すれば、もっとも利益が出るのですが、そのタイミングを的中させるのは非常に難しいので、ほどほどの所で利益を確定した方が良いのです。
posted by FPきむ at 20:47 | 保険について思うこと、考えること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする