2022年03月07日

コロナ保険は「ガラ保」ではないが、将来的には「あの人は今」になる

令和4年(2022年)2月10日の朝日新聞を読んでいたら、コロナ保険 販売停止や値上げ相次ぐわけ 保険料据え置きの保険もと題した記事が掲載されておりましたが、一部を紹介すると次のようになります。

『新型コロナウイルスに感染すると保険金がもらえる「コロナ保険」で、販売停止や保険料の大幅な値上げが相次いでいる。感染の拡大と加入者の増加がいずれも想定を大きく超え、対応を迫られた格好だ。

10日からコロナ保険「コロナお見舞い金」の保険料を3倍にした損保ジャパンの計算が狂い始めたのは、1月上旬だ。

オミクロン株の感染が急拡大し、昨年12月16日に販売開始後、1万件に満たなかった契約件数が一気に増加。

1万件を突破した1月13日は、その日だけで6700件を超える加入があった。同社関係者によると、このころから保険料の値上げや、販売停止の検討を始めたという。

その後、加入件数の増加ペースはさらに加速。25日に10万件、2月1日に20万件を超えると9日時点で35万件に達し、値上げに踏み切った。

損保ジャパンの担当者は「ここまでの加入者数の増加は、なかなかない」と見通しの甘さを認める』

以上のようになりますが、この記事の中に記載されているように、コロナ保険がすごい人気になっているようです。

いくつかのコロナ保険について、保障内容を調べてみると、新型コロナを保障対象にしている保険だけでなく、新型コロナに加えて特定感染症(一類〜三類感染症)を、保障対象にしている保険もあります。

また例えば「コロナ助け合い保険」のような、ただの医療保険としか思えない保険もあります。

やはり新型コロナが心配で保険に加入するなら、新型コロナに感染したと医師に診断されたら、〇〇円のお見舞金が支払われるというような、シンプルなものが良いと思うのです。

ただ個人的には保険料がお手頃であったとしても、コロナ保険に加入したいという気持ちは、まったく起きないのです。

その理由として新型コロナは、入院した時にかかる医療費の全部(ただし所得によっては一部を負担)が、公費(税金)で賄われるからです。

つまり他の病気やケガになった時のように、医療費の1〜3割を自己負担する必要はありません。

また公費で保障されない部分については、既に加入している医療保険や預貯金などで、賄えると思うからです。

こういった状況にもかかわらず、コロナ保険に加入する方が想定よりも増加し、保険会社の計算が狂い始めた点から考えると、やはり日本人は保険好きな国民なのだと思いました。

しかしインターネットで調べてみたら、保険会社の計算が狂ってしまったのは、日本だけではないようです。

例えば令和4年(2022年)2月16日の日本経済新聞には、タイでコロナ保険金支払い急増 財務悪化で打ち切りもと題した記事が掲載されておりましたが、一部を紹介すると次のようになります。

『タイで新型コロナウイルス保険の保険金支払いが急増し、経営に行き詰まる保険会社が相次ぐ。

1月下旬に財閥系の損害保険会社が事業停止を決め、保険の契約が打ち切られる事態となった。新しい変異型「オミクロン型」の流行が続くなか、契約者は保険会社への不信感を強めている』

以上のようになりますが、日本以外の国では人気がない、がん保険のような一部の保険を、個人的にはガラ保(ガラパゴス保険)と呼んでおります。

コロナ保険もガラ保だと思っていたのですが、この記事を読んでみると、タイでも人気があるようです。

しかも経営に行き詰まる保険会社が出るくらいの人気ですから、販売停止や保険料の大幅な値上げだけで済んでいる日本の方が、ずっと状況が良いと思います。

ただ世界中のどこの国であっても、コロナ保険はガラケーのように利用者が減っていき、将来的には「あの人は今」に登場する芸能人のような、懐かしい存在になると思います。

このように考える理由として新型コロナは、変異して感染力が強くなる一方で、弱毒化が進んでいくため、最終的には風邪を引き起こすウィルスのひとつになると、ある専門家の方が語っていたからです。

実際のところ新型コロナの第6派では、1日あたりの感染者数が過去最高を更新しても、重症者までは過去最高を更新していないはずです。

また感染力が強くなって弱毒化するという、新型コロナの未来予想図は、感染拡大が始まったばかりの頃から、語られていたと思います。

それにもかかわらず日本やタイなどの保険会社は、コロナ保険の販売を始めたのですから、やはり見通しが甘かったのかもしれません。
posted by FPきむ at 20:08 | 保険について思うこと、考えること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする