2021年12月05日

携帯料金と生命保険の保険料は、「単品」と「インターネット」で安くなる

先日ニュースサイトの記事を読んでいたら、「日本の給与が上がらないのは、安い給与の会社で我慢している方が多いから」という主張が掲載されておりました。

確かに皆が我慢を止めて、安い給与の会社から高い給与の会社に転職したとしたら、安い給与の会社は従業員を引き留めるため、または新たな従業員を採用するために、給与を上げざるを得なくなります。

ただ日本の場合、今よりも高い給与の会社を見つけるのが、難しいという事情があります。

また高い給与の会社を見つけたとしても、そこは当然に狭き門なので、採用されるのかはわかりません。

このように考えていくと、皆が我慢を止めれば給与が上がるという主張は、理屈の上では正しいかもしれませんが、あまり現実的ではないと思うのです。

一方で「日本の携帯料金が高いのは、高い携帯料金で我慢している方が多いから」という主張は、けっこう説得力があると思うのです。

最近は菅前総理の改革によって、安い料金プランが増えたため、自分が希望する条件に合った安い料金のプランを、以前より見つけやすくなりました。

また大手3社が解約金の徴収を止めたので、他の携帯会社が提供する料金プランに、乗り換えやすくなったのです。

こういった事情があるため、高い携帯料金に我慢するのを止めて、安い料金プランに乗り換える方が増えていると思っていたのですが、実際はかなり違うようです。

それがわかるのは令和3年(2021年)11月4日のデイリー新潮に掲載されていた、スマホ解約金0円は本当におトク? 格安プランへの移行者は約1割という現実という記事になりますが、一部を紹介すると次のようになります。

『10月26日、KDDIとソフトバンクが携帯電話の途中解約時に発生する「解約金」を0円にすると発表。これにより、すでに廃止していたNTTドコモと並び、大手3社が揃って最大1万円超の解約金の徴収を取りやめることになった。

“これで乗り換えが促進され、利用者の利便性が高まる”などと、新聞・テレビは朗報のように伝えるが、果たして本当にそうか?

「乗り換えの障害となっていたのは解約金の存在だけではありません。多くのユーザーは契約の際、家族割などに加え、固定回線やプロバイダ契約も同時に行うセット契約をしている。

さらに最近では、電気やガスとのセット料金プランを組んでいる人も少なくありません」(スマホジャーナリストの石川温氏)

これら携帯大手3社による過剰ともいえる“抱き合わせプラン”も、気軽に乗り換えるのを躊躇(ためら)わせる要因になっているという』

『そもそも今回の廃止表明は3社の意思でなく、総務省の意向が背景にあると指摘するのは、元NTTグループ役員で『スマホ料金はなぜ高いのか』の著者である山田明氏。

「菅前政権時代に総務省は大手3社の寡占を崩し、競争を促すことで携帯料金を下げる政策に舵を切った。楽天の携帯電話事業への参入はその一環であり、今回の解約金廃止もその流れの延長線上にあります。

そんな“お上”の圧に晒され、大手3社も割安なプランを設けるようになりましたが、新たに契約し直さないと、その恩恵には与(あずか)れないことを忘れている人は多い」

日本では契約者全体の9割近くはいまだ高い料金プランのままで、お得なプランへの移行者は1割程度に過ぎないというのだ。

「理由は、安いプランはネット経由での申し込みが前提となっていることが多く、年齢が上がるほどにそれが契約の妨げとなっている。このように大手3社が巧妙に仕掛けた乗り換え防止策はまだ残されている」(同)』

以上のようになりますが、この記事を読んでみると、安い料金プランに乗り換えした方は、1割程度に過ぎないとわかります。

その主な理由としては家族割、固定回線、プロバイダ、電気、ガスなどをセットで契約しているため、他の携帯会社の料金プランが良いと思っても、簡単には乗り換えできないからのようです。

また安い料金プランは、インターネット経由での申し込みが前提になっているため、年齢が上がるほど乗り換えが難しくなるからのようです。

逆に言えばセット契約しないで、インターネット経由で申し込みができれば、携帯料金を安くできる可能性が高くなりますが、生命保険の保険料についても、これとまったく同じだと思います。

例えば主契約の死亡保障に、特約で医療保障や介護保障を付いている場合、主契約の死亡保障だけを止めて、医療保障や介護保障を残すという選択が難しくなります。

一方で単品の死亡保険、医療保険、介護保険に加入している場合には、死亡保険だけを止めるという見直しを選択しやすく、選択できれば死亡保険を止めた分だけ、保険料が安くなるのです。

また生命保険の保険料も携帯料金と同じように、対面よりインターネットで契約した方が、安くなる場合が多いのです。

ですから将来の見直しのため、または保険料を安くするために、生命保険は初めから、単品とインターネットにした方が良いのです。
posted by FPきむ at 20:07 | 保険について思うこと、考えること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする