2021年11月03日

医療保険の必要性が低いのは、年収300万円以下より1,000万円以上



令和3年(2021年)10月25日の日刊SPA!を読んでいたら、世帯年収300万円と1000万円では健康意識も違う? 残酷な格差の実態とはと題した記事が掲載されておりました。

この記事は年収が300万円以下と1,000万円以上の、40歳〜59歳の男女1,000人(年収ごとに500人)に実施した、健康意識に関するアンケートの結果について、紹介したものになります。

特に興味深いと思ったのは、『自分の健康を守るために「お金を使ってもいい」と思うものは?(複数回答可)』という質問に対する回答であり、その結果は次のようになっております。

■医療保険
年収300万円以下:222人
年収1,000万円以上:292人

■定期健診
年収300万円以下:149人
年収1,000万円以上:278人

■サプリメント
年収300万円以下:163人
年収1,000万円以上:179人

■ヘルスケア食品
年収300万円以下:45人
年収1,000万円以上:81人

■書籍などの教材
年収300万円以下:26人
年収1,000万円以上:66人

■ヘルスケアアプリの課金
年収300万円以下:7人
年収1,000万円以上:22人

■スポーツスクール
年収300万円以下:29人
年収1,000万円以上:103人

■健康器具
年収300万円以下:52人
年収1,000万円以上:103人

■寝具や椅子などの家具
年収300万円以下:73人
年収1,000万円以上:138人

■ヘルスケア家電
年収300万円以下:39人
年収1,000万円以上:106人

以上のようになりますが、年収1,000万円以上の方は、金銭的な余裕があるせいか、年収300万円以下の方より、健康に対してお金を使う事に、積極的な傾向があるようです。

ただサプリメントに関しては両者の間に、ほとんど差が付いていない点が、興味深いと思いました。

最近はダイソーなどの100円ショップに行くと、様々な種類のサプリメントが販売されております。

実際に効果があるのかはわかりませんが、100円ならば手軽に購入できるため、年収300万円以下と1,000万円以上の間に、差が付かなかったのかもしれません。

サプリメントの次に差が付かなかったのは医療保険であり、「お金を使ってもいい」と思う方の人数は、年収300万円以下と1,000万円以上の両者で、他の選択肢より大分多くなっております。

この辺りは生命保険の世帯加入率が8割くらいに達する、保険好きな日本人らしいと思いました。

個人的には年収が1,000万円以上もあったら、医療保険はいらないのではないかと思いました。

ライフネット生命の元社長の岩瀬大輔さんが執筆した、がん保険のカラクリという本の中には、いざという時に自由に使える貯蓄が300万円〜500万円あれば、医療保険やがん保険から卒業できると記載されております。

その主な理由として「国民皆保険」の日本では、誰もが公的医療保険(健康保険、国民健康保険、後期高齢者医療など)に加入しており、ここから保険給付が支給されるため、心配するほど医療費はかからないからです。

例えば協会けんぽ(健康保険)に加入する、月収27万円以上〜51万5,000円未満の、70歳未満の方が入院して、月100万円の医療費がかかった場合、「高額療養費」という保険給付が支給されるため、月9万円くらいの自己負担で済むのです。

この他に入院時の食事代などがかかりますが、「入院時食事療養費」という保険給付が支給されるため、自己負担は抑えられます。

こういった事情があるのに加え、年収が1,000万円以上あったら、いざという時に自由に使える貯蓄が、300万円〜500万円くらいはあると推測されるので、医療保険はいらないと思うのです。

一方で年収300万円以下の方は、このくらいの貯蓄を確保できていない場合が多いと思うので、いざという時のために医療保険に加入した方が良いのです。

ただコープ共済などの共済や、ライフネット生命などのネット生保の医療保険であれば、それほど大きな負担にはならないと思います。

また年収300万円以下の方も、いざという時に自由に使える300万円〜500万円くらいの貯蓄を確保できたら、医療保険の卒業を検討してみましょう。
posted by FPきむ at 20:39 | 保険について思うこと、考えること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする