2021年03月12日

無症状や軽症でも後遺症が出る新型コロナは、医療保険が使いづらい

令和3年(2021年)2月15日のTRILLを読んでいたら、コロナ感染で自宅療養、仕事できず後遺症も「保険金」は受け取れるかと題した記事が掲載されておりましたが、一部を紹介すると次のようになります。

『この女性は極端な例かもしれないが、今や「自宅療養」は他人ごとではない。そのとき民間の「生命保険金」はどうなるのか。

この問題では日経新聞がいち早く、2020年4月14日に「新型コロナで自宅待機 保険金はもらえる?」という記事を公開。

「症状も強くなく、極端に言えば家で寝ていることしかできない場合はどうなるのか?」と素朴な疑問を投げかけている。

保険会社の回答は、「医療機関の証明があれば入院給付金をお支払いします」(明治安田生命)。

生命保険文化センターのサイトによると、「『医師の指示により、臨時施設(軽症者を治療するホテルなど)または自宅で療養した場合、その療養期間についても入院給付金を受け取れる』としている生命保険会社が多くなっています」(20年9月時点の情報)。

「メットライフ生命」のサイトには「オンライン診療や電話診療は、通院給付金の支払対象となりますか」という質問も掲載されている。

答えは、「はい。医療機関への通院に代えて自宅等における、医師によるオンライン診療および電話診療についても、すべての通院関係の保障における通院としてお取り扱いし、通院給付金のお支払い対象とします」。

以上の例からも分かるように、「自宅療養」も「オンライン診療」も、保険金が出るのは、あくまで「医者の関与」が前提のようだ』

以上のようになりますが、新型コロナに感染した際に、医療体制のひっ迫などにより、入院できない場合があります。

その時には自宅や臨時施設(例えば軽症者を治療するホテル)などで、療養する事になります。

冒頭で紹介した記事は、こういった状態になった時に、医療保険の給付金を受け取れるのかについて、簡潔にまとめたものになります。

記事を読んでみると入院給付金については、医師の指示により自宅や臨時施設で療養する場合であれば、通常の入院と同じように受け取れるようです。

また通院給付金については、医師によるオンライン診療や電話診療であっても、通常の通院と同じように受け取れるようです。

ただ通院給付金を受け取れるのは、入院給付金の支払対象になる入院をした後に、その治療を目的に通院した時というのが、一般的になっております。

そのため入院を前提にしないで、通院給付金を受け取れる生命保険会社は、それほど多くはないと思います。

また新型コロナに感染した場合には、約80%は無症状か軽症、約14%が重症、約6%が重篤になるようです。

このように約80%は無症状か軽症で済んでいるため、新型コロナを恐れて通院特約などの様々な特約を付けるのは、コスパが悪いような気がします。

ところで最近は新型コロナの新規感染者が減少傾向のため、マスコミは後遺症について、よく取り上げるようになりました。

こういったものを見て驚くのは、新型コロナの後遺症は次のように、多岐にわっている点です。

「倦怠感、呼吸困難、せき、目の充血、目や口の乾燥、鼻炎、味覚障害、嗅覚障害、頭痛、食欲不振、喉の痛み、痰、めまい、関節痛、筋肉痛、下痢、不眠症、不安・抑うつ症状、記憶力の低下、集中力の低下」

また当初は無症状や軽症で済んだ方にも、後遺症が出るという点は、興味深いと思いました。

このように当初は無症状や軽症で済んだけれども、しばらく経ってから後遺症が出てきた方は、後遺症が出てきて後遺症外来などに通院を始めた段階で、通院給付金を受け取りたいはずです。

ただ通院給付金は上記のように、入院給付金の支払対象になる入院をした後に、その治療を目的に通院した時に受け取れるというのが、一般的になっております。

そのため当初は無症状や軽症のため、入院給付金を受け取らなかった場合には、通院給付金を受け取れない可能性があるのです。

また上記のような後遺症は、通院で治療を続ける場合が多く、通院であれば入院給付金を受け取れません。

このように考えると新型コロナは、医療保険が使いづらいので、保険と貯蓄の両者で備えるという発想が、必要だと思うのです。
posted by FPきむ at 20:51 | 保険について思うこと、考えること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする