2012年07月11日

医療保険に付けられる特約(2)

一般的な医療保険では病気やケガになった場合、入院給付金(6月11日のブログを参照)と、手術給付金(6月6日のブログを参照)が支払われますが、次のような特約を付ける事もできます。

(1)女性疾病特約
女性特有の病気で入院した場合に、入院給付金が倍額になる特約ですが、入院給付金が倍額になっても、保険会社の支払うリスクを女性特有の病気に限定しているため、特約の保険料は割安になっております。

ただし三大疾病特約やガン入院特約(7月9日のブログを参照)を付けた場合、どんなガンでも入院給付金が倍額になるのに対し、女性疾病特約の場合は女性特有のガン(乳ガン、子宮ガンなど)に限定されております。

厚生労働省が発表している「人口動態統計の年間推移」によると、平成23年(2011年)における、日本人の死亡原因の第1位は、悪性新生物(ガン)でしたので、女性特有のガンに保障を限定して良いのか、保険料の負担を加味しながら、検討してみる必要があると思います。

(2)先進医療特約
先進医療とは10月31日のブログで紹介した「評価療養」のひとつになりますが、一般的な先進医療特約は先進医療の治療を何回受けても、上限1,000万円までは給付金が支払われるというものです。

先進医療特約の保険料はかなり割安になっておりますが、これは先進医療を実施している医療機関が少ない事と、先進医療の技術料が高い上に全額自己負担となるため、先進医療を受ける方がとても少ないためです。

わずかな保険料で高額な自己負担をカバーできるので、もし先進医療を受ける事になれば、とてもお得な特約になりますが、次の点にはご注意下さい。

まず先進医療の認定は随時見直され、現在は先進医療であっても保険診療に移行する医療技術もあれば、先進医療としての認定が廃止される医療技術もあります。

ですから主契約が終身型医療保険であったとしても、先進医療特約は終身型ではなく、5年程度ごとに見直せる医療保険の方が良いのです。

また先進医療の技術料は数百万円になる事が普通ですが、治療が終わってから給付金を後払いする先進医療特約の場合、病院の窓口に支払う医療費を、いったん自分で用意する必要があります。

これは大きな負担になりますので、先進医療を受けると決まったら、給付金を先払いしてくれる先進医療特約の方が安心できます。

(3)健康祝金特約
健康祝金特約とは医療保険を使わなかったら5年〜10年ごとに、ボーナスが支払われる特約になりますが、一定期間までなら入院給付金を受け取っても、ボーナスが支払われる商品もあります。

この点は健康祝金特約を付けた方が良いかについての、判断材料のひとつになると思いますが、下記の「年平均利回り」も参考になります。

例えば特約の保険料が毎月700円で、10年間医療保険を使わなかった場合に、100,000円のボーナスが支払われる、健康祝金特約があったとします。

10年間に渡り特約の保険料を支払い続けると、「700円×12ヶ月×10年」で、84,000円になります。

つまり84,000円を支払い、100,000円を受け取るという事になりますが、その差額は16,000円になり、これを年平均利回りに換算してみると次のようになります。

{(16,000円÷84,000円)÷10年}×100=1.90476

入院や手術の保障を確保しながら、年平均利回りにして約1.9%のボーナスを受け取れる事がお得だと思うなら、健康祝金特約を付ければ良いのです。

ただ一般的に健康祝金特約の保険料は、年齢が上昇するにつれ安くなっていきますが、これはボーナスを受け取れる確率が、年齢の上昇と共に低くなって行くからですので、決してお得だという訳ではない点に注意が必要です。

つまり高齢になってから医療保険に加入する方(特に健康に自信のない方)は、健康祝金特約を付けてもボーナスが受け取れず、掛け捨てになる可能性が高くなるので、上記の年平均利回りに魅力を感じても、健康祝金特約は付けない方が良いのです。
posted by FPきむ at 20:00 | 医療保険の知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする