2012年06月25日

入院特約と単品の医療保険の違いとは

4月19日のブログでは生命保険や個人年金保険に、入院特約を付加するよりも、単品の医療保険に加入した方が良いと記載しましたが、この2つを比較してみますと次のようになり、やはり単品の医療保険の方が良い事がわかります。

(1)入院給付金の給付割合
生命保険や個人年金保険に付加する入院特約は、その保障する範囲により次のように分かれますが、「家族型」の妻や子供に対する入院給付金は、被保険者本人の6割程度に減額されてしまう場合が多いのです。

【本人型】
主契約である生命保険や個人年金保険の被保険者のみに対して、入院給付金が支払われます。

【家族型】
主契約である生命保険や個人年金保険の被保険者だけでなく、その家族にも入院給付金が支払われますが、以下のような3つのタイプに分かれます。

「本人・妻子型」
「本人・妻型」
「本人・子供型(子供は20歳未満に限られます)」

【子供向け】
主契約である生命保険や個人年金保険の被保険者の子供のみに対して、入院給付金が支払われます。

一方単品の医療保険はそれぞれが被保険者になり、個別に契約条件を定めますので、妻や子供の入院給付金が減額される事はありませんし、妻や子供の入院給付金を、夫より多めに設定する事もできます。

ただ全国の自治体で「乳幼児医療費助成制度」を行っておりますので、子供に対して入院特約を付加したり、単品の医療保険に加入させたりする必要はないという考え方もありますが、自治体によって対象となる子供の年齢、親の所得制限の有無などが異なります。

注:「乳幼児医療費助成制度」とは子供が病気やケガで保険診療を受けた時に、自己負担分の一部または全部を、自治体が負担してくれる制度です。

ですから支給条件が厳しい自治体に住んでいる場合には、入院特約や医療保険を検討した方が良いと思います。

(2)入院給付金の給付日数
入院特約は病気やケガで入院した場合に、原則として5日目より入院給付金が支払われますので、入院初日から4日目までの入院給付金は、支払対象外になってしまいます。

しかし単品の医療保険は病気やケガで入院した場合に、上記のような5日目より入院給付金が支払われるタイプだけでなく、5日以上入院すると入院初日から4日目までも含めて入院給付金が支払われるタイプ、5日未満の入院でも入院給付金が支払われるタイプなどがあります。

ただ入院特約を付加したり単品の医療保険に加入したりするのは、入院が長引き医療費の負担が大変になるのをカバーするためだと思いますので、4日以内の入院費用だったら保険ではなく、預貯金で賄っても良いと個人的には考えております。

(3)主契約との連動性
「保険期間」とは保険で保障される期間を示しますが、主契約である生命保険の保険料の支払いが負担になり、払済保険(3月26日のブログを参照)や延長保険(3月28日のブログを参照)に変更した場合、入院特約は消滅しますので、入院保障の保険期間はそこで終わってしまいます。

また保険料の支払いが60歳や65歳で満了する終身型の生命保険を、入院特約だけを残して解約しようとすると、保険料の支払い満了時から入院保障が終わる80歳になるまでの保険料を、一括で支払わなければならないのです。

入院保障が終わる期間を80歳から、終身に変更できる生命保険もありますが、どちらにせよ一括で支払う金額は数百万円になります。

もし数百万円の保険料を支払った後にすぐ死亡すると、残余期間に対応する保険料は、原則的に保険会社は返還してくれません。

このように入院特約は主契約との連動性が強く、柔軟な見直しができないという欠点がありますが、単品の医療保険は全く連動性がないので、柔軟な見直しが可能になります。

以上のようになりますが、もし入院特約から単品の医療保険に変更するなら、無保険になる期間が生じないように、単品の医療保険の契約が成立してからにします。

また入院特約を止めるのではなく、例えば日額1万円の入院給付金を確保したいと考えている場合に、入院特約の日額を5,000円に減らし、新しく単品の医療保険に、日額5,000円で加入するという方法も検討できます。
posted by FPきむ at 19:59 | 医療保険に加入する前に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする