2012年06月13日

定期型医療保険とは

「定期型医療保険(以下では定期型で記述)」とは、病気やケガになった場合に、入院給付金や手術給付金などの給付金が支払われる期間(これを保険期間と言いますが、一般的に5年〜10年になります)が決まっており、それを更新していく医療保険になります。

この更新は自動で行われる場合が多く、最長で90歳程度(保険約款を見るとわかります)まで更新する事ができます。

ただ保険料は更新時点の年齢で再計算されるので、保障内容が同じであれば、更新のたびに保険料は上昇して行きます。

また定期型に加入した時点で健康であれば、自動更新の時点で病気やケガになっていたとしても、無条件で更新ができます。

なお定期型とは対照的な医療保険として、保険に加入してから死亡するまで、いつ病気やケガになっても入院給付金や、手術給付金などの給付金が支払われる「終身型医療保険(以下では終身型で記述)」があります。

また同じ定期型でも更新がなく、10年満期や80歳満期などで保障が終わる「全期型医療保険」もありますが、今回は「定期型=更新のある医療保険」とします。

以上が定期型の特徴になりますが、そのメリットとデメリットを終身型と比較してみますと、以下のようになります。

【定期型のメリット】
長い年月が経過すると以下のような変化がありますが、定期型は更新をする際に、それに対応して保障内容を見直しできるというメリットがあります。

一方終身型は更新がないので見直しができず、もし保障内容の見直しをするなら解約して、新たな医療保険に加入するしかありませんが、その時点で病気やケガになっていると、新たな医療保険には加入できません。

・体調の変化
病気やケガが悪化して障害等級の1〜3級に該当すると、障害基礎年金や障害厚生年金などが受給できますが、定期型はこのような体調の変化に合わせ、柔軟な見直しができます。

・健康保険制度
数年前に「老人保健制度」が廃止され、「後期高齢者医療制度」に変わりましたが、この後期高齢者医療制度も変更される可能性があります。

また転職して適用される健康保険制度が、協会けんぽから組合健保に変わると、法定給付に上乗せして付加給付を受けられる場合があり、また会社員から自営業者になり国民健康保険に加入すると、傷病手当金や出産手当金が受けられなくなります。

定期型はこのような健康保険制度の改正や、自分自身が適用される健康保険制度の変化に合わせ、柔軟な見直しができます。

・医療技術
医療技術の進歩により手術方式が変わり、その新たな手術方式でも手術給付金が支払われる医療保険が開発されますが、定期型はこのような医療技術の進歩に合わせ、柔軟な見直しができます。

・物価の変動
日本では長らくデフレが続いておりますが、今後インフレになり物価が上昇し、例えばハンバーガーの1個の値段が100円から千円になると、5千円の入院給付金で買えるハンバーガーの数は、50個から5個に減少してしまいます。

注:インフレーション(インフレ)とは、モノやサービスの全体の価格レベルが、持続的に「上昇」する経済現象を示し、またデフレーション(デフレ)とは、モノやサービスの全体の価格レベルが、持続的に「下降」する経済現象を示します。

ここまで極端なインフレは起こらないと思いますが、定期型はこのような物価の変動に合わせ、柔軟な見直しができます。

その他のメリットとして若いうちに加入した場合には、当初の保険料は終身型より定期型の方が、安い場合が多いのです。

【定期型のデメリット】
定期型は更新を続けたとしても、保険期間は最長で90歳程度になりますので、もしそれ以上長生きしてしまいますと、無保険の期間が生じてしまいます。

医療費の負担を預貯金でカバーできるなら、無保険になっても心配する必要はありませんが、十分な預貯金のない状態で無保険になると、入院時に受けられる医療サービスの質や量が低下します。

また先ほども書きましたが、定期型は更新のたびに保険料が上昇して行きますので、その点もデメリットになります(終身型は更新がないので、保険料は上がりません)。

以上のようになりますが、定期型にも終身型にもそれぞれメリットとデメリットがある事がわかります。

ですから入院給付金が1万円の医療保険に加入するなら、定期型に5,000円、終身型に5,000円という加入の仕方も考えられます。

このように加入すると終身の保障を確保しつつ、健康保険制度や医療技術などの変化に合わせ柔軟な見直しができますが、子供が高校や大学を卒業した後には終身型だけを残して、定期型を更新しないという選択肢も考えられます。
posted by FPきむ at 22:12 | 医療保険の知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする