2012年06月06日

手術給付金とは

医療保険からは様々な給付金が支払われますが、どの医療保険でも共通して支払われる給付金として、「手術給付金」と「入院給付金」があります。

そのうちの手術給付金とは、入院の有無を問わず手術をした場合に、一時金として現金が支払われる給付金になりますが、その金額は入院給付金の日額に、手術ごとに定められた一定の倍率を掛けて算出されます。

例えば入院給付金の日額が5,000円の医療保険に加入している方が、体内用ペースメーカー埋込術(倍率20倍)を受けた場合、手術給付金は10万円になります。

手術給付金の倍率は「10倍、20倍、40倍」というパターンが多いのですが、保険料を安く見せかけるため「5倍、10倍、20倍」というパターンにしている医療保険もあります。

またどんな手術でも倍率20倍という医療保険もありますが、一般的な医療保険では倍率10倍の手術が一番多く、倍率40倍の手術はとても少ないので、一律20倍というのは結構良心的な医療保険です。

主要な手術はほとんど手術給付金が支払われますが、扁桃腺の手術やレーシック(視力回復手術)など、手術給付金の対象にならない手術があり、また以下のような薬物を使った治療などは、手術給付金が支払われない場合が多いのです。

またレーシックが手術給付金の対象になる医療保険でも、両眼を別の日に手術した場合、1回分だけ手術給付金を支払う保険会社もあれば、2回分の手術給付金を支払う保険会社もありますので、この点は手術前に保険約款で確認しておきます。

■ガンの科学療法(抗ガン剤治療)
体への負担が大きくても手術ではないので、手術給付金が支払われない場合が多いのですが、通院で治療を受けた場合には入院給付金も支払われません。

■前立腺ガンへのホルモン療法
前立腺ガンの治療法には手術とホルモン治療がありますが、ホルモン治療を選択した場合には、手術給付金が支払われない場合が多いのです。

■脳の病気への治療法
次のような脳の病気への治療法は、手術給付金が支払われない場合が多いのです。

・急性期脳梗塞への治療
血管閉塞の原因となった血栓を溶解する薬剤を静脈から投与し、閉塞血管を再開通させる血栓溶解療法

・マイクロカテーテルを大腿動脈などから挿入し、脳の閉塞血管までカテーテルを送り込み、血栓溶解剤を投与する脳血管内治療

■狭心症に対する薬物療法
狭心症や心筋梗塞は日本人にとても多い病気ですが、手術ではなく薬物療法を選択した場合には、手術給付金が支払われない場合が多いのです。

■尿管結石の治療
超音波破砕治療には手術給付金が支払われますが、尿管を通した治療には手術給付金が支払われない場合が多いのです。

最後に入院給付金と手術給付金の大きな違いについて紹介しますが、入院給付金はたとえ終身型の医療保険であったとしても、1回の入院で支払われる入院給付金に限度があり、また通算で支払われる入院給付金にも限度があります。

しかし手術給付金は保険期間内であれば、所定の手術のつど何回でも支払われ、また同時に2種類以上の手術を受けた場合には、そのうちいずれか1つの、最も高い倍率の手術に対する手術給付金が支払われます。

例えば次の2種類の手術を同時に受けた場合ですが、中垂切除術に対しては手術給付金が支払われず、倍率の高い胃切除術に対して手術給付金が支払われます。

【手術の種類→倍率】
胃切除術→40倍
中垂切除術→10倍

なお具体的な倍率については保険約款に書いてありますので、手術を受ける前に是非ご確認下さい。
posted by FPきむ at 20:00 | 医療保険の知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする