ダイエットや生活習慣病の予防のため、日常の食事の中に「糖質制限」を取り入れている方が、かなり増えているという印象があります。
この糖質制限ブームを見ていて、納得できないと思ったのは、糖質制限をしているという理由で、ご飯を食べ残す方がいる点です。
例えば回転寿司に行った時にネタだけを食べ、シャリを食べ残す方がいるようで、それならば初めから回転寿司には行かないで、お刺身を注文できるお店に行けば良いのです。
本当におかしな事をしていると思うのですが、糖質制限のためにご飯を食べ残した方が、その帰りに自動販売機やコンビニなどで、甘い清涼飲料を買っていたらとしたら、更におかしな事をしていると思うのです。
例えば500mlのコーラ1本には、65gくらいの糖質が含まれており、また角砂糖1個には、4gくらいの糖質が含まれております。
ですから500mlのコーラ1本の中には、角砂糖16個分(65g÷4g=16.25)くらいの糖質が入っているのです。
また茶碗1杯のご飯の中には、角砂糖14個分くらいの糖質が入っているそうです。
そうなると食事中にご飯を食べ残して、糖質制限を実施しても、その後にコーラなどの甘い清涼飲料を飲んでしまったら、その糖質制限は帳消しになってしまいます。
なお健康に良さそうにみえる、200mlくらいの野菜ジュースの中には、角砂糖6個分くらいの糖質が入っているそうです。
ですから糖質制限を実施する方は、摂取する食べ物だけでなく、飲み物にも注意する必要があり、食べ物の糖質だけを削減する、偏った糖質制限では効果がありません。
教育資金や老後資金などを貯めるため、節約を実施している場合についても、同じように考えられると思うのです。
家計の支出は「変動費」(活動の頻度や度合いなどで変動する費用)と、「固定費」(定期的に一定額を支払う必要がある費用)に、分ける事ができます。
前者の変動費とは例えば食費、被服費、交際費などになり、また後者の固定費とは例えば生命保険の保険料、住宅ローンの返済、携帯電話の通信費などになります。
外食の回数を減らしたり、洋服を買うのを控えたりして、変動費を削減する方は多いようです。
しかし生命保険の契約内容を見直したり、住宅ローンを乗り換えたりして、固定費も削減する必要があるのです。
日本人は各種の統計からわかるように、生命保険に入りすぎの方が多いですから、節約の本丸(最重要箇所)だと思います。
変動費の削減ばかりを実施して、固定費には手を付けないのは、食事中にご飯を食べ残して、食後に甘い清涼飲料を飲むようなものではないでしょうか?
つまり節約の成果を実感するには、糖質制限と同じように、変動費(食べ物)の削減だけに偏るのではなく、固定費(飲み物)の削減も同時に実施していくのです。
ところでご飯に含まれている糖質と、清涼飲料に含まれている糖質を、角砂糖に換算して比較するのは、間違っているという意見もあります。
その理由としてご飯に含まれている糖質は、消化吸収に時間がかかるため、血糖値を緩やかに上昇させるのに対して、清涼飲料に含まれている糖質は、消化吸収の時間が早いため、血糖値を急上昇させるからです。
また血糖値が急上昇すると、膵臓から多量のインスリンが分泌されるため、今度は血糖値が急下降します。
このような血糖値の乱高下は「血糖値スパイク」と呼ばれ、動脈硬化、糖尿病、認知症、がんなどの原因になるそうです。
つまり同じ糖質であっても、その中身には違いがあるため、角砂糖の量では単純に比較できないというわけです。
その一方で表面的にはまったく違うものに見えて、中身は似ているというものがあります。
例えば公的年金(国民年金、厚生年金保険など)と、生命保険や個人年金保険などです。
その理由として生命保険会社は、顧客から預かった資産の多くを、日本国債で運用しております。
そのため日本が財政危機に陥り、公的年金が減額されるような状況になると、日本国債の元本や利子の全部または一部が返ってこなくなるため、生命保険や個人年金保険から支給される保険金や年金も、減額される可能性があるからです。
ですから公的年金が信頼できないから、この保険料を滞納して、生命保険や個人年金保険の保険料を支払うという行為は、あまり意味がありません。
また公的年金の保険料を滞納すると、最悪は財産を差し押さえされる可能性があります。
ですから節約しているからといって、公的年金の保険料を滞納するのは危険であり、それよりも生命保険の契約内容を見直して、こちらの保険料を削減した方が良いと思います。




